ホンコンやきそばを知ってるか (2004.9)

これが本日の晩ご飯。北海道土産として5パック購入したものである。
そもそも本州四国九州では見たこと無い。北海道限定、それも相当昔から脈々と食べ継がれてきた「ホンコンやきそば」。これは旅としては買わざるを得ない。
「中華コック長」と書かれた帽子の中華コックさん自慢の、ホンコン焼きそば。なぜ香港なのか、なぜそれが北海道限定なのか、何の説明も、誰もしてくれない。

調理方法はチキンラーメンに近く、フライパンに200ccの水を注ぎ沸騰させ、その中でやきそばをほぐし、水が全て無くなったら完成である。添え付けの青のりをパラパラかけて食べる。

本格的に食べたい場合は、2袋400ccでイッキに行くと満足できる。3袋イッキに行くと不味くなるらしい。(FKDさん情報)

味は決して「美味しい」ものではない。ゴムのようなコシのホンコンやきそばをガッツいてると、味わう余裕すら与えられない。ただひたすらガッツくのみである。留置所や刑務所でこれを出されると、「これが刑務所のクサいメシか」と納得するであろう。
(自分の作り方が全然なってないのかも知れないが…)

生ぬるい風の吹くこの季節、川崎で食べるから、いまいちピンと来ないのだろうか?
北海道の厳しい冬のしばれに耐えながら、吹雪のために何日も買い物にも行けず、買い込んだホンコンやきそばを暖炉のある部屋で食べる。それが本商品の正しい食べ方であろう。
昔のそういった記憶が北海道に育った人ならば誰しもあるはずで、この癖のある味のホンコンやきそばを食べるたびに、ノスタルジーが最高の調味料となるのだろう。

ちなみに「好きやねん」という関西限定のラーメンが好きなのだが、関東に来てから全く売っていない。あれは美味いと思うのだが、これもノスタルジーなのだろうか?